ずーーーーっと観たいと思っていた「学校」!
やっとこさ観る事が出来たんだぁ~!
あの「山田洋次」監督・脚本の作品でさぁ、幅広い年代の生徒が集まる
「夜間中学校」を舞台に、挫折や苦境から立ち上がる人々を描いた、
ホント何もかもがチョ~~素晴らしい映画なんだぁ~!
この映画によって、夜間中学校は一挙に知名度が高まったほどなんだ!
もう素晴らしすぎて何から話していいか!
(まぁ~亜輝さん、お乳突いて…じゃなくって、落ち着いて!(笑))
東京の公立夜間中学で長年教師を務める黒井先生(西田敏行)はね、
(これはサンキュー先生!)
生徒達から愛情を込めて「クロちゃん」
『呼んだ~?』
(アンタじゃねぇー!)
と呼ばれる名物先生なんだぁ~!
卒業を控えた2月の寒い夜、黒井先生の担任する3年B組では、生徒達が
卒業文集用の作文を書いていたんだ!黒井先生は生徒達を見つめながらね、
一人ひとりとの思い出を回想していくんだぁ…
どんなに仕事で疲れていても、休まず学校へ来る勉強嫌いでお調子者の
「カズ」!(萩原聖人)
劣悪な家庭環境から非行に走り、シンナー中毒になるほど荒れた生活をしていた
「みどり」!(悠木奈江)
(「学校」の画像がない!「北の国から」で勘弁しておくれ!)
心を通じ合えない両親への反抗心から、昼間の中学へ通わなくなった優等生の
「えり子」!(中江有里)
(ちっちゃ!)
在日コリアンで、56歳になって初めて夜間中学へ入学し、読み書きを覚えた
「オモニ」!(新屋英子)
(ちっちゃ!PartⅡ)
小児麻痺の為、言語が不自由な「修」!(神戸浩)
(ちっちゃ!PartⅢ)
中国人と日本人のハーフなんだけど、日本に来ても上手くやっていけずにいた
「チャン」!(翁華栄)
(ちっちゃ!PartⅣ)
そして、現在病気療養の為、故郷の山形へ帰っている
「イノさん」!(田中邦衛)
7人はそれぞれに違った環境でそれぞれの悩みを抱えつつ夜間中学校に
通ってたんだけどね、教師と生徒の垣根を越えて誰にでも分け隔てなく接する
黒井先生や、「中島先生」(竹下景子)達に支えられて、
ここで仲間と学べる日々を楽しんでいたんだぁ~!
しっかしまぁ~、ナンツッテモ「田中邦衛」だよなぁ~!
彼の演技は、特に「こういう役」はさぁ、理屈抜きでグッとくるんだよなぁ~!
ある日、イノさんから『3月までには必ず良くなって、卒業式に出たい! 』 って書かれた
ハガキが届くんだぁ~!みんなもイノさんとの再会を心待ちにするんだぁ~!
でもね、その日の給食の時間、山形からイノさんの訃報が届くんだぁ…
3年B組では、イノさんを偲ぶホームルームの時間が始まる…
山形で苦労を重ね、20歳で東京に出てきたイノさん…
社会からつまはじきにされ続けたイノさん…
でもね、田中邦衛演じるイノさんはさぁ、決して卑屈ではないし、暗くもない!
むしろ、とても可愛いのだぁ~!
有馬記念のオグリキャップを語る名シーン!
まるで目の前をオグリキャップが走っているかの如く
『ゆけぇ~!オグリキャップ!』 って唾を飛ばしながら叫ぶ田中邦衛の演技に、
いつの間にか引きずり込まれるのだぁ~!
あんなにイノさんらしく『ゆけぇ~!』 って叫び、鉛筆を持ち、はにかみ笑いし、
酔っ払える役者はさぁ、「田中邦衛」以外に有り得ないよ!
「イノさんは田中邦衛そのものではないのか?」って疑いたくなるほど
「田中邦衛」はまさに「イノさん」だったんだぁ~!
イノさんだけじゃないぜ!
「北の国から」の「黒板五郎」!
「私をスキーに連れてって」の「田山雄一郎」!
「息子」の「タキさん」!
「みんなのいえ」の「岩田長一郎」!
正直言ってさぁ、器用な役者ではないんだろうけど、唯一無二の魅力を持つ
物凄い役者だって、今回この「学校」を観てさぁ、改めて思ったんだぁ~!
2010年公開の映画「最後の忠臣蔵」への出演以降表舞台から遠ざかっている
「田中邦衛」…来月で87歳だもんなぁ…今は施設から自宅に戻って
療養中なんだって…ホントゆっくりしてほしいと願うばかりだぜ…
そしてもう1人!(え~~!まだ続くのぉ~!)
もうチョッチだけ!黒井先生役の「西田敏行」!
あの癖のある喋り方!
もうこれだけで「愛」があってさぁ、泣いてしまうんだよなぁ~!
生徒役の若き役者達の芝居はさぁ、決して上手いとは言えない!
「萩原聖人」にぃ「中江有里」にぃ「悠木奈江」!
でもね、登場人物に血が通っているとはこういう事なんだなぁ~って思わせて
くれるくらいの「名演技」なんだぁ~!
しっかし「悠木奈江」ってさぁ、ホント~に可愛かったよねぇ~!
今どうしてるんだろう!?
最後に「渥美清」!
特別出演枠でホントちょこっとだけ出演してるんだぁ~!
因みに「男はつらいよ」以外での最後の出演作品になったんだぁ…
あぁ~~、最後の最後!「大江千里」も若い医者役で出てるんだぁ~!
「学校」!
登場人物と対立する敵役は一人もいない!
それでもこの作品の中で生きる人達は常に何かと戦っている!
明らかな敵はいないのに、やっぱり戦っているんだ!その姿は多分、
おいら達ととても似ている!だから感情移入しやすいんだ!
年齢を問わず素直に観れる映画だからさぁ、
ホントまだ観てない人は是非観ておくれ~!
因みに…
「第17回日本アカデミー賞ほぼ総ナメ」ズババババ~ン!